タッジー・マッジー [山口美由紀]
図書館で借りました。
山口美由紀先生の「タッジー・マッジー」ですね。
この方は少女漫画界の大物。私も大好きな作品を書かれます。
作品はどれもどこか温かくて優しい気持ちになれます。
あんまり恋愛とかに固執しておらず、どちらかというとほのぼの系(?)
男子でも抵抗なく読めると思いますよ。
はい?私は男子じゃないのかって?ははは、野暮なこと聞いちゃいけませんよ。
母上の影響からか、昔から随分少女マンガを読みました。
もちろん小説も読みましたよ。
いや、別に変態じゃないですから。問題ないジャンルしか読んでませんから。
さてさて、この「タッジー・マッジー」ですが、ストーリーの紹介をすると、
ある女の子、シャルロッテ・グリューンがモーゲンという田舎町に引っ越してきます。
そこは昔、魔女のルルーという人が暮らしていた街で、今でも言い伝えが残っているのです。
大屋のカロリーナ・ヘルダー(70)に案内されてきた新居はとんでもないボロ家。
しかし不思議なことに、一部屋だけきれいに掃除されています。
そこは地元の子供達曰く、「お化け屋敷」、とんでもないことです。
ヘルダーさんの勧めで、ギムナジウムに通うことになったロッテですが、
そこで学校の問題児、リヒトに拉致され、街を案内されます。
ここで居眠りこいてしまい、彼女の三つある秘密のうちの一つを知られてしまいます。
それは「二重人格」少しでもうたた寝すると、がさつなもう一つの人格が姿を現すのです。
また、ひょんなことから二つ目の秘密も知られてしまいます。
彼女は、魔女だったのです。
更に彼女のボロ家が過去、ルルーの住んでいた家だと判明。
魔女ということを知られたくない彼女は街を出て行こうとしますが、
そこに金髪の謎の青年が現れて・・・。
みたいな感じですね。
私もいろいろと持っていますが、コレはその中でもトップ3に入ります。
話の展開が非常に面白いし、目の付け所も良い。
思い切って他のも紹介してみますか。・・・えいっと。 (~アマゾン商品紹介を検索中~)
って、アマゾン!!イメージすくないよ!!
しょうがないので文字でだけ紹介しておきましょう。
・天空聖龍 ・フィーメンニンは謳う
・V-Kカンパニー ・春吉小町
・踊り場ホテル ・朝からピカピカ (?すいません適当かもしれません)
・ロケット☆マイスター
などですね。他にもいろいろあるんですけど、日が暮れるんで。
春吉小町くらいから、絵がゴツクなってきてるんですね。
私としては、それ以前の柔らかい絵の方が好きだったんですけどね。
ちなみに私が特におすすめするのは「ロケット☆マイスター」
魔法関係のお話が得意なんですね、先生は。
月面都市に繁華街ができて、月と比較的楽に行き来ができる未来のお話です。
魔法で月まで飛ばしてくれる、「ロケット☆マイスター」の噂を聞きつけた女性が、
月まで飛ばしてくれる旅費を稼ぐために噂の髭もじゃ男のところに現れるというものです。
私が気に入ってるのは、彼女の「魔法」や「おとぎ話」についての考え方です。
『「魔法」とはその物の「可能性」をひきだすことだ』や
『お伽話が「昔々」で始まるのは、本当に昔には妖精達が人間と一緒だったからだ』など、
誰にでも思いつきそうなことばかりですが、語り口がとても優しくて、引き込ませるんですね。
「可能性」、良い言葉じゃないですか。
私たち若者はまだ可能性に充ちているんですから。
時々私たちは、自分の限界を勝手に決めつけて、夢をあきらめてしまいます。
しかしどんな小さな可能性でも、それを見つけてあげれば、育てることもできるんです。
何事もあきらめないで、夢を追い続けていこうという気分にさせてくれますね。
書店などで見つけたら是非、購入をお勧めします。
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