マイ・フェア・レディ [ミュージカル]
私の家にサントラがあるミュージカルからの紹介です。
かのオードリー・ヘップバーン主演の『マイ・フェア・レディ』です。
あらすじ、ですが、ネタバレあるので、見たくない人はとばしてください。
オペラがハネたロンドンのコペンスガーデンに、花売りのイライザがいました。
彼女の話す下町訛りは、言語学者のヒギンズにとって我慢ならないものでした。
そこで彼は友人のピッカリングと賭をします。
彼女を、一人前の立派なレディーに仕立て上げてみせる、と。
こうしてイライザの教育が始まるわけです。
四苦八苦の末、イライザの作法が一定の水準に達したと判断したヒギンズは、
貴族の社交場ともいえる、アスコット・ガボットへとつれていきます。
しかし、競馬に興奮したイライザは、思わず下町訛りでがなってしまいます。
ところが運命というのは恐ろしいもので、若きフレディ青年は彼女に一目惚れ。
その日からイライザの家のまわりをうろつくという、ストーカーになってしまいます。
さて、そんなこんなを経て、ついにイライザの作法は完璧のものとなりました。
彼女をエスコートして宮廷に連れて行ったヒギンズは、成功にほくそ笑みます。
言語学者(?)のカルパシーの邪推の目も切り抜け、二人は帰ってきます。
自らの教育の成果を大いばりで話すヒギンズたちに、イライザは怒ります。
『自分はモルモットにすぎなかったのだ』と感じ、思いあまって家出をします。
途中アタックしてきたフレディ青年を突っぱねて、彼女が向かった先は・・・、
アスコット・ガボットで紹介された、ヒギンズの実家。
そこでヒギンズの実母に慰めてもらい、年甲斐もなく甘えにきたヒギンズを見て、
イライザは彼に自分が自立できることを話し、突き放します。
自宅に帰ってきたヒギンズは、身勝手なイライザに一通りの悪態をつき、
結局は彼女が自分にとって如何に大事な存在であったかに気づきます。
彼女の声を録音したレコードを聴いている内に、後ろにイライザの気配を感じます。
独身主義者であったヒギンズは、自分の気持ちを素直に表せません。
そこで照れ隠しに、『私のスリッパはどこかね?』
これで、劇はおしまいです。
かなり小綺麗にまとまったミュージカルであると言えるでしょう。
『CATS』や『レミゼ』や『オペラ座』のような派手さはありません。
しかし唄も名ナンバーがそろっていますし、話も非常によく練ってあります。
というより、昔のミュージカルなので、私が偉そうに評価できないのですが・・・(笑)。
ヒギンズ教授役のレックス・ハリソンはヒギンズ教授のイメージにピッタリです。
役者としても一流!その演技にはほれぼれします。
しかし、なんと彼、唄が下手。
そこで考えたのが『ハリソン式唱法』、歌わないで、喋る(爆)。
いやいや、自分で笑っておいてなんだが、バカにできませんよ?
これはかなり画期的です。以後こういった歌い方が広まったぐらいです。
特に高音、低音部分はミュージカルを演る者にとってかなりネックです。
それを解消したのがこの『ハリソン式唱法』なのです!
なお、実際にこの作品をやるときは、出来る限りちゃんと歌うようにしませう(笑)。
もう一つ、『マイ・フェア・レディ』には特筆すべき事柄があります。
それは『主演のオードリー・ヘップバーンは唄っていない』ということです。
オードリーが歌うかわりに、マーニ・ニクソンが吹き替えをしているのです。
確かにオードリーよりニクソンの方が唄はうまいでしょう。
しかし、私がある番組で聞いたオードリーの唄も、なかなかの物でしたよ!
わざわざ吹き替える意味はあったのでしょうか。
結構、オードリーがかわいそうですよね。彼女頑張って練習したのに・・・。
そんなこんなな『マイ・フェア・レディ』ですが、私のおすすめのミュージカルです。
東宝が日本語で劇も作っています。こちらも観てみたいですねえ。
観たことあるよ!という方はぜひご一報ください。
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映画版の歌の吹き替えはマーニ・ニクソンだったと思うけど・・でもまげりん、ジュリー版のCD持ってるよー。
日本語版も栗原小巻の舞台をみました。大地真央のもみたい!今度こっちに来るけど、産後1ヶ月経ってないからみにいけなーい!!
上姫様が見たいそうです。今度借りてこよう~。
by まげりん (2007-05-20 09:06)
初めまして^^
ブログ村からきました。
映画版の吹き替えは まげりんさんがおっしゃるとおり マーニ・ニクソンだったと思います。
マイフェアレディは 元々ブロードウェイでジュリー・アンドリュースが主演していた作品なんです。
ジュリー主演で映画化が企画されたんですが、映画界では無名に近いジュリーでの冒険を映画会社側がしたくなくて、当時映画界のスターだったオードリーで映画化になったように記憶しています^^
by しおん (2007-05-20 21:02)
>まげりん
せっかく花の帝都にいるのに、レミゼ以外観に行ったことがないんだよね・・・。防大に受かったら観劇三昧としゃれ込みたいなぁ。
>しおんさん
そうでしたか!誠に申し訳ない!!
どうやらオードリーとアンドリュースのその逸話から、私が勝手に勘違いをしていたようです。訂正、ありがとうございました。
誤解を招く 文章を書いてしまったこと、心からお詫びいたします。
これに愛想を尽かしたのでなければ、これからもまたご来場ください。
by モルギフ (2007-05-20 21:59)