壁抜け男 [ミュージカル]
うわあ、すっごく久しぶりの更新になってしまいました。
なんだかんだでパソコンに触らない日が続いたもので・・・。
コメ返しもしてないし、コメントしに行ってもいない。
亀とか、そういう形容詞すら似合わない状態になってしまいましたが、久しぶりの更新です。
今日はこれも久々のミュージカル紹介、「壁抜け男」です。
言わずとしれた劇団四季の上演作品の中ではさほど派手ではありません。
しかし私はこの作品、大好きなのですよ。
「すべての人が幸せになるミュージカル」と銘打たれたその内容は、すばらしいの一言です。
冴えない郵政省職員のデュティユルは真面目な役人。
そんな彼はある日、壁を抜けることができる能力を手に入れます。
能力で横暴な部長を懲らしめ、宝石を盗んで「怪盗ガル・ガルー」として活躍するデュティユル。
そんな彼はとらわれの人妻、イザベルに出会います。
悪徳検事の夫に閉じこめられている彼女を助けるため、
デュティユルはあえて被告人として法廷に立ち、検事の悪行を明かにします。
かくして検事からイザベルを救い出し、めでたく二人は結ばれます。
しかし、精神科医に渡された薬を誤って飲み、「女を愛すると能力を失う」制約を犯した彼は、
愛するイザベルと二人、壁に閉じこめられてしまうのでした。
さて、フランスミュージカルの最大の特徴、それは切れ目なく歌で劇が進行することです。
例えば「シュプールの雨傘」や「レ・ミゼラブル」など。 私はこの進行方式が大好きです。
しかしそれに反して、最初は「壁抜け男」には多大な期待をかけてはいませんでした。
もともと私はブロードウェイ贔屓で、「壁抜け男」の名は聞いたことがなかったのです。
駄菓子菓子、一度この作品を見てしまえば、そんな偏見ふっとんでしまうこと間違いなしです。
その内容は銘打たれた通り、まさに「すべての人が幸せになるミュージカル」です。
舞台に登場するたくさんの人々、日々を平凡に過ごす民衆達です。
適当に仕事をこなす役人、賄賂をうけとる警察官、日々の糧に精一杯の物売り達、
デュティユル自身もその一人だったのです。
「壁抜け」の能力を手に入れる前、彼はまことに平凡で保守的な男でした。
そんな彼も「壁抜け男」として活躍することになるわけです。
私たちは、自分たちの毎日を生きるのに精一杯です。
今日、明日、明後日、あまり代わり映えのない日常・・・。
それは幸せですか?それとも物足りないですか?
というより、そもそも幸せってなんですか?
人によって違うでしょう、幸せの青写真ってありますか?
幸せの基準って、ありますか?
ちなみに私、警官のみなさんが大好きです。
「♪おれたちゃ警官~。権力は手の中さ」
「♪甘く見るなよ~。頼りにはならんけど」
「♪暮らしはつらい~。給料が不十分」
「♪仕方がなくて、袖の下とる」
実際やっていけないんでしょうね・・・。
そういえば、デュティユルに関係したみんな、最後は幸せ(?)になったわけですが。
結局部長と検事だけは幸せになれてない、どころか散々な気が・・・。
彼らにも彼らなりにいろいろあったんでしょうに。
同情を禁じ得ないモルギフです。
観れば必ず、心が温かくなる、幸せになれるミュージカル。
「壁抜け男」。機会があったら、ぜひご覧ください。
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そういえばこのミュージカルについてのCMがよく前にやっていました。
ミュージカルは学校単位で見に行ったことぐらいしかありませんが感動するものです。
by (2007-09-05 02:59)
コメントありがとうございます。
四季のあのCMはすごく良かったですね。
個人的には今やってるCATSのCMより好きです。
ミュージカルは本当にステキです。
笑い、泣き、感動する。劇場は夢を見せてくれる空間ですよね。
by モルギフ (2007-09-05 11:15)