夢から醒めた夢 [ミュージカル]
なぜかミュージカル週間の様相を呈してきました。
まあ結構たまってたカテゴリなので、がんがん処分しちゃう方向で♪
さて、私は、基本的に日本のミュージカルはさほど好きではありません。
なぜなら(特に四季のは)日本のミュージカルは大概が子供向けに作ってあるからです。
ストーリー自体単純だし、歌もそこまで良いとは思えなかったのです。
しかし、前回同様、この「夢から醒めた夢」を観た時、自らの偏見を思い知りました。
みなさんは昨夜、夢を見ましたか?
楽しい夢や、怖い夢。それらは実は、夢の配達人が配っているものだったのです。
彼が今日配る夢は、元気で好奇心旺盛な少女、ピコのお話。
ピコは幽霊の少女、マコと出会います。
そして彼女の死を嘆く母を慰めるため、入れ替わって欲しいという願いを聞き届けます。
マコと入れ替わったピコは霊界へ赴き、様々な人と出会う・・・。
しかしマコから預かった「光の国行き」の白いパスポートがいつの間にか真っ黒になって・・・。
このミュージカルは二つの場面によってなりたっています。
まず夢の配達人、ピコ、マコが登場する「人間界」。
霊界空港の職員や、灰色のパスポートを持った人々の登場する「霊界」です。
死んだ人はみな、それぞれの色のパスポートを持って霊界空港へ行くのです。
真っ白いパスポートを持った人は「光の国」へ。黒いパスポートを持った人は「地獄」へ。
そして灰色のパスポートを持った人は、汚れが洗い流されるまで霊界空港で働きます。
ピコはもちろん、マコから白いパスポートを預かりました。
しかし、メソという少年にパスポートをすり替えられてしまうのです。
パスポートをすり替えたという罪の重さで、メソのパスポートは真っ黒になってしまうのです。
そのメソのパスポートを持ったピコも当然地獄送り。(メソはちゃっかり光の国へ)
ひねくれていた灰色のパスポートを持った人々もピコを助け、
性悪説を唱える意地悪なお役人も、そんなピコに心打たれて改心するのでした。
登場人物たちのキャラクターは、しっかり整理されていてわかりやすくなっています。
関係は複雑ではなく、個人個人の個性がはっきりしているので子供にも見分けやすい。
ストーリーも簡潔ですが、その分演じる役者さん達の技量が問われますね。
もちろん子供向けではありますが、大人のみなさんにも楽しめます。
灰色のパスポートをもらって霊界空港で働いている三人組、
彼らは高度成長から社会闘争、任侠モノと懐かしいメンツばかり。
彼らのソロには思わず共感してしまう方も多いのでは?
また受験に失敗して自殺したメソ少年のソロ、現役受験生には強烈でした・・・。
お役人コンビも良い味だしてます。
ただ片割れのエンジェルの方はちょっと薄い、気もしましたが。
まあもう一方が強烈なので、ちょうど良いのかもしれません。
「夢醒め」では、前回紹介した「壁抜け男」と同様、
すべての登場人物が光(幸福)になります。
もちろんそれは夢の配達人によって配られた「夢」にすぎないのです。
では彼はどういう意図で私たちに、この夢を配ったのでしょうか。
単純に考えれば、「ひねくれていた人々が改心する話」や
またちょっとだけ難しい言い方にすると、「愛を探す話」でしょうか?
個人的に好きなのは「霊界空港」なのですが、
やはりはずせないのは「愛をありがとう」でしょうね。
単体で聞くとそこまで良い歌ではないのですが、劇をなぞっていくと、もう感涙モノです。
「メソの過ち」も好きです。はっちゃけぶりがすごいです(笑)。
でもそれら以上につっこみどころ満載なのは「マコを探せ」ですね。
「♪マミムメマキコ、タナカマキコ」
「外務省は大騒動?」
「♪これじゃないっ!」
って当然やがな!!!!
なんで『お母さん思いの優しい娘』を探すのに「田中真紀子」が出張ってくるのか・・・。
よく政治家ご本人から文句が出なかったのか、不思議でしょうがないモルギフでした。
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結構前に夢の中で夢を見ました。
すごく不気味で微妙なものでした。
by (2007-09-06 03:08)
う~む、やっぱり夢を見るなら楽しい夢がいいですよね。
私はよく『思わずビルから飛び降りる』夢を見ます(笑)。
深層心理・・・。
by モルギフ (2007-09-14 06:55)