時空蒼破斬！：いぐんちゅ研究室：SSブログ

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時空蒼破斬！　[コラム] [編集]

　さてさて時空転移検証シリーズ第四章です。
　今回のタイトルコールも、「テイルズオブファンタジア」（←ＴＯＰと略す）より。
　主人公、クレス・アルベイン君の奥義です。
　彼は絶対エルフの血をひいています。間違い有りません。
　もしくはＭ８７星雲の出身なのでしょう。
　
　
　
　前回、「時間分岐」についてお話しました。
　平行世界、可能性によって分岐したもうひとつの未来の存在です。
　これによって、歴史は決して変えることが出来ないという結論が出ました。
　なぜなら、分岐した世界ができるだけで、自分のいた未来は変わらないからです。
　しかし世の中の様々な作品の中では、当然のように歴史が変わっています。
　今日はこれらの歴史改変を、「時間分岐」で説明したいと思います。
　
　
　
　例えば、「クロノ・トリガー」というゲームをご存じでしょうか。

クロノ・トリガー

出版社/メーカー: スクウェア
発売日: 1999/11/02
メディア: ビデオゲーム

　
　このゲームでも「ＴＯＰ」と同じく、主人公たちは時空転移をして世界を救います。
　その中に、ある重要なアイテムを復活させるミッションがあります。
　長い年月をかけてエネルギーを蓄積させていくのですが、もちろんそんなに待てない。
　そこで過去にうっちゃっておいて、現代や遙か未来でゲットするという（笑）。
　まあ詳細は違うかもしれませんが、大体はこの通りです。
　そして間違っていてもつっこまないでください（汗）。あくまで例なので。
　いや、何しろ随分昔にプレイしたゲームですので。
　ウチに攻略本、あったはずなんだけどなあ・・・。

　
　さて、これは「時間分岐」の考えからいくと、明かにおかしい事象ですね。
　アイテムを過去に放置しても、「復活した」という未来Ｂが誕生するだけ。
　「復活していない」未来Ａである彼ら本来の世界には、なんの影響もないはずです。
　ちょっとややこしいですが（汗）。
　置いて帰って現代に戻ってきても、なーんにもありゃしません。
　だってそこにあったアイテムは、自分たちで過去にもってっちゃったんですもの。
　現代において、未来に行くのならともかく、過去にうっちゃっておくのは問題です。
　しかし実際（いや、方便としてはね）には復活したアイテムがちゃんとあるのです・・・。
　一体何が起こったのでしょうか？

　これには「軸移動」という現象が関与しているのです。
　大きな歴史の改変を起こしたが故に、彼らは未来Ａには戻れなかった。
　偶然、未来Ｂへと戻ってしまったのです。
　「テイルズオブファンタジア」では、クレス君たちがこの「軸移動」にあっています。
　この「軸移動」は時間の構造を知らない者にとっては、大きな誤解を生じさせます。
　未来Ａではなく、未来Ｂであるゆえに、「歴史を変えた」と勘違いさせるのです。
　ぶっちゃけ彼らにとって歴史は変わっているのでしょうが、
　客観的に時間の樹を見ると、『歴史は変わっていない』のです。
　つまり、諸作品での「歴史改変」とは、「軸移動」にすぎないわけです。
　
　
　
　ただし、どのような条件のもとでの「時空転移」が「軸移動」を引き起こすのか、
　これについては明快な答えを出すことが困難です。
　クレスくんたちの「軸移動」は「機械的な時空転移」が原因なのでしょう。
　しかしこの「クロノ・トリガー」に関してはまったく不明。
　いや、「シルバード」は機械ですよね・・・？
　「シルバード」での「時空転移」は全て「軸移動」を引き起こすのかもしれません。
　何にしても、あまりぽんぽん時空転移するのは感心できません。
　なぜなら「分岐」とは、世界に負担をかけるからです。
　
　幹や根がひとつのまま、枝ばかり際限なく増え続けたら・・・。
　その樹は、枯れます。
　一説によると、時空転移装置をもつ「古代都市トール」（ＴＯＰ）が滅びたのは、
　時空転移を繰り返して「時間の枝」を増やしすぎたためと言われています。
　世界の自浄作用が働いたというのです。
　自然界には当然、ある程度の負担は矯正出来る能力があります。
　しかしあまりにも枝を増やしすぎては、それも追いつかなくなるのも道理。
　みなさん、むやみやたらな「時空転移」は控えましょうね♪
　
　
　
　
　
　
　　
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