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ネオアトラスⅡ [ゲーム紹介]

 昔、中世の時代には世界は今より遙かに小さかったのです。
 いや、むしろ大きかったのかもしれませんね。
 何しろ航海という手段でしか未知の世界を知ることはできず、
 その航海ですら、補給のために陸地のそばをうろちょろするしかできません。
 そんな世界では、様々な噂がまことしやかにささやかれておりました。
 『暗黒大陸の向こうには、黄金で溢れた国がある。』
 『世界の果てはでっかい滝になっている。』『海には恐ろしい化け物がいる』
 しかし我々人類は、真実を求めて、果て無き航海に旅立っていくのです。
 
 
 ・・・前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するゲームはこれ、『ネオアトラスⅡ』! 
 

ARTDINK BEST CHOICE Neo ATLAS II

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  • 出版社/メーカー: アートディンク
  • 発売日: 1999/09/02
  • メディア: ビデオゲーム


 
 主人公はポルトガルの貿易会社の経営者となります。
 世は大航海時代、未だ暗黒大陸が存在し、地図にはヨーロッパしか載っていません。
 そんな中、国王の命を受け、あなたは暗黒大陸の秘密をさぐることになります。
 雇った提督に航海をさせ、暗黒大陸へと到達するのです。
 未知の海、襲い来る海賊や怪物、発見した遺跡の謎解きなど、
 様々な出来事を解決し、貿易にいそしみ、見事世界地図を完成させてください。
 
 
 このゲームの面白いところ、それは世界はあなた次第で姿を変えるということです。
 たとえばある提督が航海から帰ってきたとしましょう。
 彼は陸地を発見したとあなたに報告をします。
 その報告をあえて信じず、再び航海をさせると・・・。
 なんということでしょう、報告は間違いで、実はそこは島だったり海だったり!
 提督の報告を信じるか信じないかで世界の姿は移り変わっていくのです。
 また陸地には様々な遺跡や、ふしぎな建造物や宝物があります。
 それらの謎をとくと、世界の姿についていろいろな真実が明かになります。
 地球を支える巨人や、世界をとりまく巨大な蛇、海の果てにある大きな滝など。
 各地の噂やイベントなどで、本来あるべき都市の様子すら変化していきます。
 これほどプレイヤーの自由度が高いゲームも、類を見ないでしょうね。
 
 
 また発見した都市の特産品を使っての貿易も、お楽しみの一つです。
 国王陛下からのお達しで、発見した特産物の取引は私たちが独占できるのです。
 ある産物とある産物を貿易すると、二次交易品が発生することもあります。
 たとえば、ぶどうとオーク樽を交易させると、ワインが出来るという具合です。
 様々な組み合わせを試し、新たな交易品を生み出すのもまた一興です。
 もちろん利益もしっかり計算しましょうね。
 資金がなくなると、破産=ゲームオーバーです。
 
 
 
 部下の提督たちは非常によく作られており、人間味に溢れています。
 彼らの話し口は巧みで、まるで本当に彼ら本人に直に会っている気がします。
 彼らと共に、未知の出来事や怪物について考え、話し合うのはとても有意義です。
 スリルや鼓動の高まりとは異なった、臨場感を味わうことができるのです。
 それには世間にありふれたゲームとは違った、ある種の驚きがあります。
 

 
 私たちは今、発展した科学の恩恵により、地球のほとんどを知り尽くしています。
 たとえば衛星からの航空写真や、レーダーを使っての走査など。
 世界地図は完成し、未知の世界への欲求はただ宇宙と深海でのみ満たされます。
 しかしあの時代、大航海時代の人々は、未だ地球の全貌を知りません。
 行ったことのない場所に何があるのか?何がいるのか?
 それは人の噂を頼りにするより他にありません。
 そして噂が信用できなければ・・・、自分で行くより他にありません。
 あの時代にはクラーケンやセイレーンなどの怪物が存在しました。
 それはたとえばエイだったかもしれません。ただの島の影だったかもしれません。
 しかし考えてもみてください、何もかもが“初めて”なのです。
 子供の頃、夜中にトイレに起きたことはありませんか?
 そのとき、真っ暗な廊下の向こうに何かが居るような気がしませんでしたか?
 揺れる真っ白なカーテンを怖がったことはありませんか?
 もちろん私たちはそんな時、電気のスイッチを点ければいい話でしょう。
 しかしそれが例えば夜の学校だったら?
 そしてその先に向かわなければ、明日使う教科書はとれない・・・。
 そうなったら勇気を出して一歩踏み出してみるしかないのです。
 私なぞ心当たりがありすぎて、とてもじゃないが笑い飛ばすことはできませんね(笑)。
 
 
 彼らの未知の世界への希望、恐怖、憧れ・・・。
 私たちは今の時代、それらを味わう機会にそうそう恵まれることはありません。
 しかし『ネオアトラスⅡ』は、彼らの味わった感情に、多少なりとも触れられる、
 大航海時代を切り開いた男達(女性もいます)の記憶、
 教科書やテレビ番組とは違う、その記憶の片鱗をかいま見ることが出来ます。
 未知の世界へ思いを馳せたよき時代の、お話です。
 
 
 余談ですが、地理などが苦手な方におすすめのプレイ方法があります。
 既知の世界地図の通りにゲームを進めてみてください。
 あら不思議、世界の重要な都市や産物が頭にスラスラと!
 世界の重要な都市のほとんどは港町ですからね。アトラスに登場するというわけです。
 また各種遺跡などの情報、神話など豆知識も身につきますよ。
 教養としてもおすすめしたい一品、『ネオアトラスⅡ』です。
 
 
 
 
 
 

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