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真・無責任艦長タイラー [小説紹介]

 長いことお待たせしました、やっとこさ精神的に立ち直りました!
 受験はいろいろ大変だけど、それは仕方がありません。
 こうなったら腹くくって気合い入れて、いっちょぶわぁ~っと行ってみるしかないです!
 欲しがりません、勝つまでは。
 十一月までの辛抱でございますよ。それまでは・・・。
 たま~に疲れたらふらっと教会行くかも知れないけど、許してね。

 さて、私の読む小説のジャンルは偏っております。
 お札に出てるような人の作品は一切読みません、・・・教養は足りないかもしれません。
 私が小説を読む理由、それはワクワクしたいからです。
 つまりは娯楽を求めてるんですね。教養が欲しい訳ではない。
 もちろん優れた文学的表現を学ぶのは重要なことだとは重います。
 だから一応目は通してはいますよ。でも愛読書にはならんなぁ・・・。

 特にそういうジャンルの日本人作家というのはあまり面白くない、私にはね。
 くれぐれも誤解のないように言っておきますが、評価はしてるんですよ。
 まあこういうのは好みですね、極端な話。
 娯楽小説をバカにする風潮というのが主流ですが、とんでもない。
 品性の程度や表現の巧みさをのぞけば、小説に優劣なぞ無いです。
 偉そうな哲学を語る作家が娯楽小説を書く作家より偉いなんてことはありません。
 むしろそう言う意味では、小説家の方が知識量は多いのではないでしょうか。
 私の両親は趣味で小説を書いていて、それについてよく話を聞きます。
 曰く、小説を書くには莫大な知識が必要とのコトです。
 才能だけの問題では無いんですね。確かに、最近の小説家は長続きしない。
 不勉強だという訳だったのですね。

 前置きが長くなってしまいました。今日紹介する小説はこちらです。

 

真・無責任艦長タイラー〈1〉入隊編

真・無責任艦長タイラー〈1〉入隊編

  • 作者: 吉岡 平
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫


  
 
 吉岡平さんの『真・無責任シリーズ』です。
 これはかなり昔に書かれた『無責任男シリーズ』がアニメになったのをきっかけに、
 そのアニメの物語に基づいて旧シリーズを新しく書き起こしたものです。
 旧シリーズとの大きな違いは、主人公のシリアス度が上がったこと。
 吉岡さんの文章力も格段に上ったようです。私としては、旧シリーズよりも面白かった。

 今から遙か未来の話、人類が宇宙に進出してかなりの時間がたっている。
 地球を本拠地とする惑星連合宇宙軍は神聖ラアルゴン帝国と長い戦争を続けていた。
 大艦隊でラアルゴンを迎え撃つアンダーソン元帥、フジ中将ら。
 しかしラアルゴンの新兵器、移動要塞メルバの対タキオン消滅砲でほぼ壊滅状態に。
 その激戦の中、ヨットレースに参加し、あろうことか戦闘宙域を横切ろうとした者がいた。
 その名もジャスティ・ウエキ・タイラー。類い希なる強運にめぐまれた大学生である。

 この戦いの流れ弾によりレンタルヨットを全損し、借金王となったタイラー。
 彼は借金取りから逃れるため、勢いで軍隊に入隊する。
 『できるだけ死なない部署に』と言うタイラーに割り当てられた部署は『年金課』
 平均年齢が五十以上という軍の乳母捨て山、しかしココからタイラーの出世劇は始まる。
 年金の振り込みが遅れているという退役軍人ハナー提督と知り合い、紹介状を貰う。
 二等兵から一気に少尉、司令部勤務へと誰もがうらやむ大出世。
 ところがそんな彼を悲劇が襲う。年金課がテロに襲われ、職員全員が殉職。
 『ー弱いところに集中的に攻撃されるー』。それが戦争だと怒るタイラー。

 さて、アンダーソン元帥の側近として初陣を迎えることになったタイラー。
 しかし戦況はおもわしくなく、遂に全軍撤退を余儀なくされる。
 そこで彼は言い出した、『自分に駆逐艦を一隻与えてくれたら盾となって死のう』と。
 かねてから彼を疎ましく思っていたフジ中将はこの提案を採用しする。
 オンボロ駆逐艦、『そよかぜ』の艦長となったタイラーは必死の作戦を敢行する。
 『そよかぜ』に向かって撃たれた自動追尾型のミサイルを引きずって敵艦隊に突撃。
 敵艦対は駆逐艦一隻によって全滅の憂き目にあう。
 この『プロキオンの戦役』によりタイラーは中佐に特進、新型艦『あさなぎ』の艦長に。
 無責任艦長の物語は更に続く・・・。

 私はSFが大好きです。
 特に宇宙船がミサイルやフェイザー砲をドカンドカン撃ちあうのとかが大好きです。
 そういう点で、この『無責任シリーズ』は宇宙戦好きの方にはおすすめの本ですね。
 特にメカ好きにおすすめ。戦艦巡洋艦新兵器が出てくる出てくる(フフフフフ♪)。
 フェイザー砲やら光子魚雷やら、果ては先ほどの対タキオン消滅兵器など。
 何言ってんだか分からないって人は今すぐ物理の先生に聞きに行って下さい。
 その先生トレッキーだったら分かりやすく説明してくれることでしょう。
 『トレッキー』という単語も分からない場合はお父さんに聞いてみましょう。
 きっと露骨に嫌な顔をするか、喜色満面になるか、苦笑いをするかのどれかです。
 うっかりお父さんが真性のトレッキーだった場合は、一時間ぐらいは覚悟しましょう。
 隅から隅まで語ってくれることでしょう。

 
 この物語の主人公、タイラーはおちゃらけで、適当で、およそ軍人らしくありません。
 そんな彼の武器、それは民間人故の方に縛られない考え方、天性の閃き、
 そして何より彼の悪事なき人望のよさです。
 彼の周りには人も羨む優秀な人材が次々に集まってきます。
 それは彼という人間の懐の深さによるところがありますね。
 実際『無責任』と冠してはいますが、この『真・無責任』シリーズのタイラーは違います。
 むしろかなりの『超人』と言えるでしょう。
 ギリギリの状態で突飛な案を考えつき、百手先まで見通す・・・。
 その慧眼には敵の将軍すら怖れるほどです。
 ついにはその人間にラアルゴンの皇帝すら惚れ込んでしまいます。
 それが長い戦争の終結へと発展するのですが・・・、ネタばれになるので省略。

 私がこのシリーズをみなさんに推す理由、それはまず『読みやすさ』にあります。
 よく言えば『王道』、悪く言えば『ありきたり』の設定は親しみやすく、誰でも読めます。
 そうですね。SF好きじゃない人にもおすすめできます。
 カッコイイ艦隊戦もさるものながら、複雑な人間関係がタイラーに集束していく様子、
 そしてそれが生み出す様々なドラマも、見応えたっぷりです。
 たくさんの人が彼に惚れ込んで、ついていくのです。
 最初は憎んですらいた士官学校の首席、マコト・ヤマモトすら、彼の虜になりました。
 そして最終的には彼の欠かすことのできない副官となるのです。
 ちなみに私は生真面目で実直なヤマモトくんが大好きです。
 軍人として優秀で、人間としては堅物。私、わりとそういう人好きですよ。
 いや、むしろそうなりたいとすら思いますね。
 方向がどうであれ、一直線な人は周りの人に慕われるものです。
 タイラーはまた別の意味で慕われていますね。彼は一直線ではないが、柔らかい。
 そして彼は、ヤマモトやユリコの言葉を借りれば、鏡です。
 人を映す鏡。誰しも自分の姿を見るのは嫌ですよね。
 好きな奴が居たらそいつはナルシストです(笑。沈めてよろしい。
 だけどそんな彼が、私たちはたまらなく大好きなんですよ。

 あ、ヒラガーくんも好きです。(笑

 この作品、続編、外伝、同じ世界でのお話、大量に出ています。
 おいおい紹介できたらな、と思います。
 
 ちなみにこちら、アニメです。
 

無責任艦長タイラー DVD-BOX1~素敵に無敵! 出世の花道~

無責任艦長タイラー DVD-BOX1~素敵に無敵! 出世の花道~

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2003/03/19
  • メディア: DVD


 

 

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