マジカル・シティ・ナイト [小説紹介]
今日ご紹介するのは非常に長く続いているシリーズです。
といっても、単行本出すペースが遅いので、巻数はさほどではありませんが(笑)。
しかし最新刊は確か先週とかに出てます。
第1巻が出たのは~、確か~、う~ん~、10年前~(汗)。
あ、でもすごく面白いんですよ?
朝松健さんの、「マジカル・シティ・ナイト」シリーズです。
1~7巻までが古いシリーズ、8,9巻は去年からまた始まったシリーズです。
もちろん二つのシリーズ(ぶっちゃけ私が勝手に分けただけですが)は繋がっていて、
違いは挿絵画家が変わったことと、シリアスが増えたこと(?)。
まずはあらすじの紹介といきますか。
「シティ」は魔王配下の大魔女が治め、
妖怪・人間・悪魔・吸血鬼・半魚人その他、様々な種族が暮らす町です。
町の周りの砂漠を取り囲むように壁があり、市民はそこから出ることはできません。
昼寝て、夜起きて仕事をする。
聖書や天使を憎み、偉大な魔王ルシファーを称え、毎週金曜日には祈りを捧げます。
魔法や道術、妖術などが日常生活にも浸透しており、科学は忌むべきモノとされています。
そんなシティにはもちろん、警察組織もあります。
その中の一人、魔術犯罪捜査官、通称「騎士」の鈴木勉(愛称ベン)が主人公です。
道術使いの多忙な彼の元に、ある日一件の事件が報告されます。
砂漠地帯で昼を過ごしていたあるアベックが、襲われたという事件です。
彼らはピザ状のぺちゃんこ物体になりはてており、
どうやらそれは忌むべき「黒科学」によるもののようです。
迫り来る壁の「向こう側」の恐怖。
マッド・ガッサーと名付けられた怪人を追う、ベンと相棒の吸血鬼、エスターの物語です。
コミカルな主人公や過激な格闘・銃撃シーンもさることながら、
このシリーズの最大の魅力、それはズバリ、ある一つの疑問に集約されています。
つまり 『シティはどこにあるのか?』
我々魔術を使えない人間達が住む世界、彼らにとっての『向こう側』、
そこから派遣されてくる黒科学を使用する怪人達との闘い、
さらに黒科学を利用し、シティや他の世界をも手中に収めんとするギャング、
これらとの闘いの中で、ベンや読者はこの一つの疑問に肉薄することになるのです。
魔女の箒でも越えることのできない「壁」と「門」の先にある『向こう側』。
ストーリーがすすむにつれ、「向こう側」の正体の予想は二転三転します。
どこまでもつかませない絶妙の語り口から「向こう側」の正体を予測することこそ、
このシリーズを読んでいく最大の楽しみといっても、過言ではないでしょう。
・・・過言かもしれませんが(笑)。
まだまだ語りたい気分ではあるのですが、
如何せんあまり語りすぎると、最大の楽しみである「謎」をばらしてしまうことになります。
ついでにいうと、それをばらさずに話すなんて器用な真似はできないので(笑)。
第1巻などは入手が難しいかもしれませんが、ぜひ、読んでみてください。
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